空色LOVE
「からかわないで、ムカつく」




「あはは、ハッキリ言うんやなあ」







思いっきり睨んでるのに、




彼は私の頭をポンポンとたたいて、首筋を撫でた。








寒気が背中をさーっと走る。





何、この感覚…








コイツ、指の使い方を心得ている。




―――――――私首ダメなんだよね…









「冗談、冗談! また会おな~」





直樹、君はヘラっとしながら消えた。









その光景を見ていた友達の数人が聞いてきた。







「アキ、直樹様と友達だったっけ??」





直樹様って…









呆れながら首を振った。







「違うよ」








「ふーん…ま、遊び人だしね」





「彼は女の子は全員友達だと思ってるし」








へー…





情報通な私でも、知らないやつがいた。








ってか今朝の2人も知らなかったし、




情報通とはいえないか…


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