空色LOVE
出席番号順で並んでいる席。




私は、佐藤つながりで彼の前の席だった。






私は鞄を机の上に置き、後ろ向きに座った。









「名前なんて言うの」








彼の顔は、真正面から見ると本当に整っている。




カッコよすぎて私の頬が赤くなるくらい。








「俊樹」




彼はめんどくさそうな表情で答えた。







トシキ、君か。




…トシキ、てめぇ…




そんなウザそうな顔すんじゃねえよ。






イラッとした私は「ふーん」とだけ呟いて前を向いた。
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