空色LOVE
「この学校のみんなはそのこと知っとるん?」




私は急いで首を振った。





何で、何でコイツが知ってるの?








「ああ、俺友達多いからー、情報伝わるの早いねん」







私の心を読んだのか、





直樹君は私を押さえつけている反対の手で、自分の頭を指差した。









「よう隠しとったな」





直樹君は震える私を見た。








コイツ、みんなにバラすつもりなの…?




どうしよう、どうしよう。





私は怖かった。







今まで隠してきたのに。








中学の時みたいにはなりたくない。





学年全員が知ってるなんてことになりたくない。




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