空色LOVE





「な、何で…」




「俺、一年の時からお前好きやってん」






その言葉に頬が染まった。








「俺の存在さえ気付いてへんみたいやったけど」





私は確かに直樹君のことを知らなかった。








何で知らなかったの?




自分に問いかけてみる。







自分が苦手とする部類だから、




無意識に避けてたのかもしれない。






「断るんやったらバラすけど」






選択の余地がない。






「お前が俺と付き合ってくれたらバラさへんよ」





付き合うしかない…






私は小さく頷いた。







直樹君はやっぱりな、といった顔をして私を抱きしめた。


< 30 / 72 >

この作品をシェア

pagetop