空色LOVE
「じゃあこれから体育館に移動してもらいます」







去年と同じ担任の先生が、



メガネを押し上げながら話し始めた。







クラスの何人かは、



めんどくさそうな表情で苦笑いしている。







私も本来その一人なのだが、



この顔では苦笑いしている場合じゃない。







幸いメイクはナチュラルだったので、



あまり崩れていなかった。







とりあえず同じグループにいた何人かといっしょに体育館へ向かい、校長の長い話を聞いた。
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