空色LOVE
びっくりしながらコクリと頷くと、





直樹君は私の手を引いて教室を出た。









外には爽やかな空気があふれている。




緑に色づいた葉っぱがサワサワと揺れた。









キーンコーンカーンコーン…




よく響き渡るチャイムが私の耳に届いた。









直樹君はチャイムが鳴っても歩いて行くので、




私は不安げに声をかけた。








「直樹君、授業始まっちゃったよ?」



< 66 / 72 >

この作品をシェア

pagetop