[短]夢の間に約束を



あっくんとの思い出を思い出していたら
あっさりと眠りに入ってしまったあたし

夢の中ではいつも、涙の後の残った頬にあっくんがキスしてくれて、あたしを抱きしめて寝るの。
まぁ、その後にすぐ目が覚めて夢だったって気付くんだけどね。


「………うそ」


目を開けると、目の前にはあっくんの疲れたような寝顔


「あたし、まだ夢の中なのかな?」


えへへ、でも、夢でもいいや。
あっくんが隣にいるんだもんね。


「あっくん。好きだよ。ずっとあたしの彼氏でいてね?」


そう言って、そっとあっくんの頬にキスをすると
寝ていたはずのあっくんが大きな目を開いて大きな瞳にあたしを映した



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