[短]夢の間に約束を
「あっくん、痛いよ。…これ、夢じゃない?」
「夢じゃない。もう一度、言わせる気?」
あたしが首を傾げるとあっくんはつねる力を少し強めた
「あっふん、なんら変らよ…?」
「変なのは花歩だよ」
「……あっくんのバカ、痛いよ」
なんでまた泣くの。そう言ってあっくんはあたしの目元に唇をあてた
夢じゃないんだ。
あっくんがここにいるのも、なにもかも。
良かったぁ…。
「あっくん、…だいすき」
「知ってる。……返事はないわけ?」
返事?返事って…
「あっくん、さっきのプロポーズ、ほんと?」
「…嘘であんなこと言うと思ってるわけ?」
少し怒ったような、あっくんの顔
どうしよう、あっくん、あたし、嬉しすぎて死んじゃいそうだよ。