青に焦がれて。
身仕度を終え、携帯を掴むとお知らせランプが点滅していた。

たぶん彼氏からだろう。

友達が多い訳じゃないから、相手が容易く予想出来る。


布団から出るのを葛藤していたせいで、バスの出発時間が刻々と迫っていた。

時間を確認すると携帯と財布を鞄に入れ、慌てて家を出た。


時刻は6時半前。

車内は数える程しか人がおらず、コックリコックリと頭が揺れている人ばかり。


あたしは携帯を開き、届いたメールを確認した。

てっきり浩介からだと思っていたから、宛名を見てビックリした。

数年振りに届いたメールは、中学の時の同級生からだった。
< 3 / 33 >

この作品をシェア

pagetop