青に焦がれて。
仕事が終わると、携帯のランプが光っていた。

いつもは浩介からのメールだと思うが、確信していた。

やっぱり友達からで、あたしも行くから一緒に行こう。って。

ほらね。

勿論、一緒に行こうね。って返した。

これ程までに、あたしはウキウキしていた。



入学当時、クラスの3分の2は知らない子。

その上、小学6年の時に同じクラスだった子は誰1人居ない。

あたしは出席番号順に並んだ席で、意味なくボ~っとしていた。

髪型はショートで喋ると煩いと言われる程。だからモジモジ大人しいタイプや暗い性格ではないはず。

だけど、ちょっぴし人見知りしてしまう。

1人で席に座って居る子はあたしを含め、ポツンポツンと4人。

誰かと喋りたくてウズウズはしなかったが、友達が出来るか不安はあった。


流石あたし!威張る程でもないが、ちゃんと友達は出来た。

そして、初めて軽い虐めも体験した。

あたしを含めて6人で仲良くしていた。

可笑しいなと思ったのは、あたしが話しかけても無視され始めた。

全員にではなく、ある1人に。

話しかけられる事もなくなり、話題の主導権は無視する彼女がいつも握っていた。

ことごとく話の付いていけないものばかり。

だけど、それ以上エスカレートする事はなかったし、いつの間にか標的があたしから別の子に変わっていた。

彼女の気まぐれみたい。


あたしは良く一緒に居る友達以外のクラスメイトとも仲良くなり、よく喋るようになった。

お喋りな口と陽気な性格のおかげで。
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