【完】─片思い─

だから…彼女に話しかけたのだって、『気まぐれ』で、『偶然』で、

『本当』のキモチは、『どうでもいい』だった。

いつも教室の隅で、本を読んでいる女の子。

たしか…三浦 紗季。

話しかけたら、本当に嬉しそうに笑っている。

泣きそうな顔まで見せるし。

少し、反応に戸惑った。

だって、あたしと彼女は全然違う。

『嘘』しか見せないあたしと、

『素直』な彼女。

全然…違う。


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