【完】─片思い─
「ぁ…」
更衣室には、紗季が着替えていた。
気まずい雰囲気が流れる。
「…和、大丈夫?」
「ぇ、うん…」
なんで、和が知ってるの?
「流が、すぐに助けてくれたし!」
「えっ…。知ら、ないの…?」
なにを…?
紗季は、一瞬驚いたような顔をしたけど、すぐに怒った顔に変わった。
「…和、覚えてないの?」
「え?」
「和がどっちを信じてもいいけど…あたしは、優輝が好きだから!///」
紗季は、そう言って、更衣室を飛び出して行った。