【完】─片思い─

病院に着き、『東 優輝』と書いてある病室に入った。

そこには、肩を震わせて泣いている人がたくさんいた。

みんな…泣いている。

泣いていないのは、ベッドで寝ている、

彼だけだった──。

そして、あたしも…突っ立ているだけ。

どうしても、この状況が…






『悪夢』であって欲しい──






そう願い続けていた…。



< 279 / 342 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop