【完】─片思い─
クリスマスイヴも、クリスマスも、予定なんかない。
あたしは、こんな微妙な気分が嫌なので、毎日のようにバイトをした。
空いている日は、バイト。
直樹は、「無理しすぎだ」って止めてくれたけど、どうせなら…
壊れてしまえば良いこんな体、そんなことを思ってしまうんだ。
「…和ちゃん、休み入れないの?」
悠人先輩が、そう優しく尋ねてくる。
「はい。暇ですし」
「でも、一日ぐらい休んだら? 体、壊れちゃうよ」
「…大丈夫です」
「…引きずってたら、一生報われないよ」
「…」
悠人先輩はそう言って、コンビニを出て行った。