【完】─片思い─
翌日、あたしはいつも通り学校へと向かった。
…?
廊下を歩いていると、あたしとすれ違う人は、必ずあたしを見る。
「ぁ。あの子じゃん」「よくやるよ」
「最低じゃね?」「つーか、相手も相手だよな〜」
…??
あたしは急ぎ足で教室に入った。
入ると、みんなあたしを冷たい目で見る。
「…?」
「ちょっ、和!」
「りっちゃん…?」
りっちゃんは、悲しそうで、怒っているような…そんな表情であたしの腕を掴んだ。
「ちょっと来て」
りっちゃんは、あたしの腕を引っ張って、廊下を歩く。