【完】─片思い─
あたしは自分の写真と張り紙を外す。
「かず…」
「りっちゃん、あたしは大丈夫。ありがとっ」
「…っ! ちょっ和っ」
「律嘉、行こ」
あたしは、その場を離れた。
向かったのは、屋上。
「…和、変わっちゃったね」
「つーか、現実見てねぇんだよ」
「…信じれるわけないよ。3年、だよ?」
「…どんだけ思い続けてんだ、あのバカ」
流とりっちゃんが、こんな会話をしてるのも知らずに。
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