【完】─片思い─
お昼休みが終われば、あたしはしばらく動けずにいた。
ただ、ずっと、空だけを見ていた。
本当に時間がギリギリになり、あたしは屋上を出て教室へと向かった。
「いたたた…」
首が痛い。
ずっと上見てたからなぁ…。
首を左右に動かしてると、誰かにぶつかってしまった。
「ぁ、すみません…」
「いや、こっちこそ悪いな」
うわぁ…背高〜!
同じ一年生だ…。
あんな人いたんだ…。
ぶつかった人は、背が高くて、スラッと制服を着こなしている。
正直、一瞬カッコイイって思った。