【完】─片思い─

お昼休みが終われば、あたしはしばらく動けずにいた。

ただ、ずっと、空だけを見ていた。

本当に時間がギリギリになり、あたしは屋上を出て教室へと向かった。

「いたたた…」

首が痛い。

ずっと上見てたからなぁ…。

首を左右に動かしてると、誰かにぶつかってしまった。

「ぁ、すみません…」

「いや、こっちこそ悪いな」

うわぁ…背高〜!

同じ一年生だ…。

あんな人いたんだ…。

ぶつかった人は、背が高くて、スラッと制服を着こなしている。
正直、一瞬カッコイイって思った。

< 41 / 342 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop