【完】─片思い─
第3章 突然の告白
あれから、東とは会話もないまま、日が進んだ。
そして、もうすぐ夏休みが始まろうとしている時だった。
「ぇ、席替え…?」
「うん。夏休みの後はめんどくさいからって」
「…そっ、か」
もう、東の隣にはいられないんだ…。
あたしが、唯一東の隣にいられた時間だ。
「よーし、クジ引けー」
順番がまわってきて、あたしはクジを引いた。
東の番号は『8』。
廊下側の一番後だ。
あたしは少し期待して、クジを引いた。
『7』番を引けば、東の隣。
クジを引き、あたしはすぐに紙を開いた。
番号は『18』。
窓側の一番前。
…すっごい遠い。