あなたの瞳

「どうしたんだよ？急に。」

そう言いながら、頭を撫でてくれる。

温かい手が、私を安心感で満たしてくれる。



「私、小学生の時が一番幸せだと思ってた。新がいて、卓斗がいて。三人で笑っていられることが、幸せだった。」

卓斗は微笑みながら頷いてくれた。


「でも、やっぱり私は今も、物凄く幸せだよ。優姫や、光っていう大好きな友達がいて。悩むことも沢山あるけど、成長していける、そんな今も。今もまだ、卓斗がそばにいてくれる。」

「直。俺は、お前が大切だ。直は、俺にとって必要な存在なんだよ。直の笑顔で、優しさで、俺がどれだけ救われたと思う？」