あなたの瞳
きっと、悩んだのだろう。
新も沢山、苦しんだんだろう。
その新がだした答えを、必死に堪えている想いを、無駄にしてしまってはいけないのかな?




でも………




「俺、どうしても思えないんだ。」

不意に、卓斗が口を開く。
何のことかわからなくて、卓斗をみつめる。

「新と再会することで優姫が不幸になるとは思えない。」



そう、私も思う。
でも新は首を横に振った。



「とにかく、優姫には言わないでくれ。俺は死んだ。優姫には、そう思ってもらっていい。」
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