あなたの瞳
「好きな人がいるので。」

結局、そう言って諦めてもらうしかない。

なんで、私なんか選ぶんだろ?



結局その人の名前すらわからないまま、さっきの人は去っていった。




「さっすが、モテますね、直さん。」

「卓斗!?………その口調、気持ち悪いよ。ってかなんで聞いてんのよ?」

「お前本題を一番後ろに持ってくんなよ。」
「いいから!」

卓斗にみられた………他の人に告白されてるとこ。



「たまたま通りがかった。」

卓斗はニヤッと笑ってこちらを向く。



「………断ったよ。」

「……うん………。」
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