あなたの瞳
卓斗と直
―ピリリッ!
「もしもし、優姫?どうしたの?」
「直ちゃん………私、卓斗にごめんって言った。徹平のことが………好きだから。」
ある夜、久しぶりの優姫からの電話で、私は卓斗がまた、フラれたことを知った。
それは、予想してたことだった。
でも、優姫の声が今までにないほどにしっかりしていて。
優姫の成長を目の当たりにした。
「結論を出してくれてありがとう、優姫。」
「卓斗は………」
「卓斗なら大丈夫。きっと立ち直る。私が支える。そばにいる。」
だから、優姫は好きな人と幸せになって。