先輩に片思い
占い
気づくと朝になっていた

どうやらあのまま
寝てしまったらしい

窓から見える外の景色は
いつにも増して綺麗に見えた

私の気持ちとは
正反対…。」

机の上に置いてある鏡に
自分の顔が映る

「…ぶはっ ひどい顔」

案の定、目は腫れ上がり
ひどい顔だった

こんな顔で学校なんて
行きたくなかったが
まさに運命のいたずら。

今日は英語の小テスト
成績がお世辞にもいいとは言えない私

行かないわけにはいかない…

「…しょうがない」

いつもはコンタクトだけど今日は眼鏡をかけて

行くことにした

1階に降りて
朝ご飯を食べていると
テレビで星占いが始まった

「天秤座はどうかなぁ♪
…っていつもこの時間に
星占いなんて
やってないのに?」

そう思いふと時計を見ると
いつもより
10分遅い時刻をさしていた

「!!やばっ 遅刻ー!!」

朝食を流し込み
急いで家をでる

「いってきます」

ガチャ

玄関をあけると門のところに
見覚えのある後ろ姿があった
愛しくて恋しくて
だけど昨日失った私の恋。

「…どうして?め、
眼鏡の調子悪いのかな…」

…今日の1位は天秤座の人!
恋になにか進展があるかも!
眼鏡をかけて出かけると……

立ちすくむ私の後ろで
星占いの声がする

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