先輩に片思い
委員会



思い返していると、何だか切なくなった。

「仲良くなりたい
んだったら
自分から話しかければ
いいじゃん。」

そう言ってみるけど、
もっと自分が弱くなるのが分かって、辛くなる。


「あと一年早く
生まれたかった...。」

そう呟きながら、とぼとぼ歩いていた。


――ふと頭の中に委員会
の事が思い浮かんだ。


委員会?委員会委員会...

「あーっ!!ちょっとちょっと、今日委員会じゃん!!」

大変な事に気がついた私は
思いっきり走って学校
に戻った。


そして、息をきらして
着いた時には、
教室には誰もいなかった。

「さ...最悪だ...。」


思わず大声でそう叫んだ
私の頭を
いきなり誰かに叩かれた。

「いたっ!!」


「いたっ!!!じゃねーよ。
今日はもう終わった。」

とゆう声が聞こえた。

声が聞こえたほうを
振り返ってみると...

「せっ先輩!!」

まさかの人物がいた。


「なんだ。前は寝てるし
今日はサボるし。」

「...前って、お、
覚えてるんですか?」

私は先輩に問いかけてみた。

「覚えてるもなにも。
お前、朝も俺にぶつかっただろ!?
ぼーっとしやがって。」

う...そ
ありえない...。
ありえないよ!!先輩が
私の事覚えてるなんて!!


「あの...!!」

「なんだ!?」

「私お前じゃないです!!」

「は??」

もしもまだチャンスが
あるなら。

「私、笹野宇宙です!!」


よしっ...!!

諦めずに、ちゃんと
向き合ってみよう。

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