先輩に片思い
先輩の笑顔
「『………』」
――あ、あれれ?
何この沈黙は...。
「...何だって??」
「あっ...きゃさのそら
でしゅ!!」
――うわぁぁぁぁ。
噛んじゃったぁぁ!!
そう思いながら一人で
顔を赤くしていると...
「……ぶっ!!」
――へっ??
先輩を見るとお腹を
抱えて震えていた。
―――次の瞬間
「くはははははは!!
あーはははは!!
きゃ、きゃさのって!!」
そこにはいつも遠くから
見ている笑顔とは全く違う。
「あはははは」
顔をくしゃくしゃにして
声高らかに笑っている...
先輩の姿があった...
私は、先輩のその笑顔が
眩しくて、瞬きもできず
ただ先輩の笑顔を見つめていた。
ただ、ただ...見つめていた。