先輩に片思い
覚えてもらった時



私はハッ!!となり
顔を赤くした。

「自分の名前噛むとか...
どんだけバカなんだょ!?w
くくっ...。あー、涙出てきたっ!!」


そう言いながら先輩は
涙をふいた。

それから数秒後に
先輩の笑いがとまった。


「あー...。ウケた!!
久々にこんな笑った!!」

「うぅ...。」

「でも名前は覚えた!!」


先輩はいきなり手を
銃の形にして、
人差し指を
私の額に当てた。


「ささのそら」


先輩はニカッと笑い
銃をうつふりをした。

そのあとに、

「あってるだろ?」

といった。

私はとっさに

「あってます!!」

といっていた。

その言葉は正しく
銃き撃たれたように
私の心を撃ち抜いた。



―ただ名前を覚えてもらっただけなのに。

―ただ名前を呼んでもらっただけなのに。

私はそれだけで
ドキドキして、幸せを感じた。



あー、やっぱり好きですー!!

私は心の中でそう呟いた。


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