先輩に片思い
悲しい顔
私やっぱり伝えたいよ...
先輩に“好き”って
気持ち伝えたいよ
夕日に照らされた2人
夢のような時間。
魔法がかかったような
2人を包む雰囲気。
こんなチャンス無駄にできない。
「先輩...」
「んっ??どした?」
「あの...えっと...
そのぉ...」
「なんだよ?早く言えよ」
先輩が笑ってこっちをみる。
その笑顔を見ると、
やっぱり気持ちおさえれないよ。
よし...!頑張れ!自分!
なんて自分に勇気づけた。
「私!先輩の事が
好きなんです!!!」
い、言えたぁ!!だけど...
「......」
えっ?何、この沈黙...。
思い切って先輩の顔を見る。
しかし先輩は、
こっちを見てない。
それに、なんか嫌そう...?
しばらく沈黙が続き、
やっと先輩が口を開いた。
「あのさ...。」
そうだよね!
無理に決まってるよね!
先輩が何を言おうとしてるか...
こんな私にでも分かるよ...
お願い...その言葉の
続き...言わないで
辛くなるから...
泣きたくなるから...。
「ごめんなさい!」
私は教室を飛び出した。
「あっ、おい!笹野っ!」
先輩の答えなんて...
聞きたくなかった
...でも、さっき最後に
みせた先輩の顔...。
なんだか
悲しそうだった。