●〇君と隣〇●
結果、
38.5度
「よくまぁ、彼氏さんもこんな高熱を出してるのに出掛けようと思ったわねぇ」
「いゃ、彼氏じゃないです。(仮)」
医務室のおばさんと私のツッコミが展開する中、聖は嫌々薬を飲んでいた。
「少し休んだら帰りなさい。そうね、氷枕、氷枕……、っぁ、いやねぇ、この間総務室に氷枕を渡したまま予備を置いていなかったわ。すぐそこだから取ってくるわね。」
そういって35歳(推定)のおばさん(ネームプレートには『仲田』と書いてあった)は、慌てて医務室から出て行った。
当たりを見てみると、ベッドは聖が寝ているのを含めて3つ。
もぅ一人の医務室の先生がほかの客の怪我の手当をしていた。
私は、由紀に事情を説明するため携帯を開きながら廊下へ出ようとすると