この涙をとめるのは





ピロリピロリピルルル…


そんなとき、私の電話が部屋中に鳴り響いた。


この音楽、谷島くんからだ…!!


「……っもしもし」


『安土さん?』


「うん…」


『今から外に出れる?』


「え?うん…でも、なんで?」


『そろそろ、安土さんが泣いてる頃だと思って』


「谷島くん…。じゃ、今出るね」


私は電話を切り、階段を降りて外に出た。





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