好きなの。xxx。


車へ向かう途中、妙な声を耳にした。
聞きたくなかった。
聞いてはいけなかった。
その声はそんなに遠くないところできこえてくる。

――――大好き・・・これから家に来ない??――――
女の人の声・・・聞き覚えのある声。

それはまぎれもなく・・・

菊石先生だった。


見えるのは大人の世界。
菊石先生と向かい合うのは・・・
坂本先生。

信じたくない・・・のは藤井先生のほうだと思う。
2人揃って立ち止まった。

「先生、やっぱりいいや。」
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