ONE

──…



「加奈!」

『拓海(^-^)また来たの?』

「歌聞きに来たらあかんのか?」

『そんなことないよ☆』




僕は決めたんや…


加奈に好きなだけ歌わしてやろうと…



加奈はひどい喘息があって小さいときからずっと病院に入院していたらしい…。





歌うことで命が削られていく…。


せやけど、加奈には歌うことが今生きる力になってるから…



温かい日差しの中

2人座るベンチ

あなたの姿は見えないけれど…

優しさ感じ…

初めてあったあの日

すべてを知っていたのに

接してくれる優しさ…

とても伝わったよ…



「加奈…?」

『私…拓海が好き…私の最後の歌を拓海に聞いて欲しいの…』

「……(抱」

『歌えなくなるのは怖くない…ずっとわかってたから……でも、今…拓海がいなくなったら…。』

「いなくなんかならへん…!僕も加奈が好きや……」


加奈はずっと一人で寂しかったんや…


『拓海…』

「…僕が側にいたるから…ずっと加奈の歌を聞いたる!」




こんな小さな体で大きな恐怖と戦っている加奈…



これからは…、ずっと側にいたるからな…


だからあの曲は…



加奈の事を思って書いたんや…


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