ONE
それから僕は、毎日のように加奈のいる病院に通った…
「加奈!!」
『…タク…ミ…ゥ…ルサ…イ…ヨ…』
あれから三ヶ月…
加奈はほとんど声がでなくなった…
「今日なぁ雑誌の取材があってなそのとき撮った、男前の写真を加奈の為に一枚くすねてきてん!」
『……(笑』
「(笑)」
『タ…クミ……』
「なんや?」
『ウタ…ウ…タッテ?』
「……」
『オネ…ガ…イ…』
俺は…、歌えなかった…
なんでやろう…
歌ったら、加奈が俺の側から離れる気がしたんや…
「…こんどな(^-^)」
『………。』