【BL】最終回送まで…
「んー?…なんつぅか、たまには、な?」
「ホント珍しいね。でも真也と一緒に普段登校出来ないから新鮮だね!」
「…おう」
「?」
少し変な返事を返した真也に不信感を抱いたと同時にバスが来た。
そんな事だから、僕は舞い上がり、その不信感も何処か遠くに飛んでいってしまった。
僕は軽くなった脚でバスに乗り込む。しかし、今日は特等席に座ることは阻まれた。
何故なら、あの席は一シートしかない。そして生憎僕は真也さえもその席に座って欲しくなかった。
―――僕って嫌な奴だな…。
自分を軽蔑した。
それでも、そんな僕は日々坦々とそれ程変わり栄えのしない世の中で生かされている。
まさか、そんな平坦な日常が540度回転してしまうなんて。
「結局180度じゃねーか…」
「もう!!格好良く次に行きたかったのに!!真也の馬鹿!!」
「…………」
――――――――――……。