【BL】最終回送まで…
日々坦々と
「………」
空はゆっくりと流れていく。
僕は留まっている。
何だか寂しかった。僕も少しずつでも動いていたらいいのに。
机に肘を付き、空をぼんやり眺めていた。
「ゆぅーうーとおおぅ!!!!」
「ひゃあ!!!!!!!!!??」
突然背中を叩かれた僕は椅子からずり落ちてしまった。
「イテテぇ……」
「おい、優斗大丈夫か?何黄昏れてんだよwww恋する乙女じゃあるまい」
僕の腕を引き、立たせてくれるのは親友の坂巻 真也。
僕とは性格が真逆と言って言いぐらい男気のある奴。
凄く頼りにしているし、尊敬できる友達。
いつも僕の背中を叩いたり、突進してきて大変だけど。
「お前なー、もっとこう…ボケッとしてないで。な?」
「ボケッとなんてしてないよ。僕そんな間抜けじゃないし」
「いや……ボケてんのか?それとも天然(ナチュラル)?」
「へ?」
僕は何処からそんな話題になったのか訳が解らず、真也の言葉に首を傾げた。