【BL】最終回送まで…


「首傾げて可愛いさアピールなんて小癪な!!誰がどう見ても間抜けだろが!!!」


僕の両肩を掴み、グングンと揺する真也。

教室内は賑やかで、誰も馬鹿みないな僕達に気付きはしなかった。


「そんなアピールなんてしないよ!!!!それに間抜けじゃないってぇ」


真也があまりに揺するものだから、何だか頭がぐわんぐわんしてきた。


「ったく。シャンとしろ?お前は危なっかしいんだよ」

「真也に言われたくないよ…ちょ、頭痛い…」


そう言って真也の腕を掴むと、「あ、悪い」と言って手を離した。


「って、俺に言われたくないって何だよ」

少し仏頂面気味に言った真也は僕の席に座った。


「いつも体当たりとかしてくるじゃん…僕は未だしも、人に迷惑かけないでよね?」


僕の席に勝手に座る真也を退けようと真也の腕を引っ張るが、びくともしない。

力では真也に勝てない。


「わーてるよっ」


瞬時に笑って答えた真也は同じようにスッと素早く立った。

真也の行動や言動はいつも突飛で、僕は勢いのあまり、真也が立った反動でそのまま尻餅をついた。


「おいおい、今日は2回目だぞ?」

「もう!!!!真也の馬鹿!!」



僕はチャイムと同時に嘆いた。



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