アイドルになりました。

唯乃は先日の握手会を思い出した。

「あの熱狂的なファンが言ってたの。
 僕の名前は満、みっくんって呼んでね!って。」

一瞬、みんなが凍りついた。

「ん~、でも。
 ただの手紙かも知れないよっ??
 とりあえず見よう。」

花音が言った。
そうしてみんなで恐る恐る手紙をめくった。

「青山 唯乃ちゃんへ
 やぁ!元気にしてたかい?
 握手会ではあんなに手を握ってくれてありがとう。
 まぁ、君が手を離さないせいで、僕ちんは退場。
 どうやってお詫びしてくれるんだい?
 許してほしいか?
 なら愛してるって言えよっ。
 僕ちんは君を愛してる。」

「きもーい!!!」

静菜が叫んだ。
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