何度でも
『だってね!
海爽君がやると女の子みんな
やりたがるんだもん』
『なにそれ』
『ほら黒板みて?』
黒板を見ると体育祭委員だけ
女子の名前がたくさん書いてあった
『くだらな』
『海爽君人気だから…』
千倉の言い方が
寂しそうで
俺はなんだか不安になった
消えてしまうじゃないかと
思うくらいの言い方だったから
『千倉。俺いいこと思いついた』
『なになに!!』
いきなり顔を近づけて
見てくる千倉に心臓が
高鳴る