何度でも

『じゃあみんなあがっていいから』

『はい。明日は朝の7時に起こせば
よろしいでしょうか?』

『いや別に朝来なくて大丈夫だから』

『そうはなさいませんぼっちゃ…』

『わかったって。いつもありがとね』

家での自由はこの会話が終わってから
とりあえず
テーブルの上にある
ご飯を食べる

まだ暖かいのはきっと
雇い人の玉木さんが
帰ってくる時間を考えて
ついさっき作ってくれたんだろう

玉木さんは本当に優しくて
いい人だと思う


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