おんりー☆らう゛
「―――ッッ…くそっ…くそっ…」
そんな聖の姿を、開けっぱなしだったドアから、裕毅と美奈が見つめていた。
「聖…」
「…だいぶ反省してんな」
裕毅が部屋に入って、聖の傍にしゃがんだ。
「泣くなって。奈々にちゃんと謝ればきっと許してくれるって。」
「でもよ…奈々に合わせる顔がねぇよッ…」
「何言ってんだ…。もう奈々に会わねぇつもりか?」
「奈々だって…俺の顔も見たくねぇって……」
「アホか。奈々もきっと待ってるぜ?」
「そーだよ聖…奈々にもう会いたくないの?」
美奈も聖の傍にしゃがみ込む。
聖は涙を拭いて、顔をあげた。
「…会いてぇよ。すっげぇ会いてぇ。奈々を抱きしめてぇ。んで…なにより、奈々に謝りてぇッ…」
「よく言った。」
仁は聖の腕を引いて立ち上がる。
「帰るぞ。」
「…あぁ。」
3人はホテルを出て、駅へ向かった。