おんりー☆らう゛
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From:仁
題名:無題
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本文:
奈々に電話が繋がらねえ
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「――――まさか…また親父さんに……!!!」
――――たった一文のみのメール。
たったこれだけでも…聖は焦った。
行かないはずがなかった…行かずにはいられなかった。
奈々の元へ―――――
―――バァンッ!!!
家を飛び出して…奈々の家へと走った―――――
「奈々っ………」
そのころ裕毅たちも携帯を手に焦っていた。
「ちくしょーなんで繋がらねぇんだ!?」
「わかんない…きっとまた…お父さんに……」
「――――くそっ!!!」
「…聖…どうしたかな…」
「絶対行っただろーよ…奈々の家に…」
「そーだろうね…」
「…聖…早く奈々を助けてやってくれ…」
「…聖……」