おんりー☆らう゛



―――――――奈々の家。




「やめてよお父さん!!!」

「うっせぇ!!!さっきから俺に口答えばっかしやがって!!!」




ガンッ!!!

奈々の父は、娘に灰皿を投げ付ける。




「痛ッ…」

「早く酒買って来い!!!」

「そんなに飲んでたら…体壊すってば!!!」

「うっせぇ野郎だなっっ!!!」





バチッ!!!

今度は、奈々の頬を叩く。


昨日の夜中から、ずっとこんな感じだ。




「痛いよ…やめて…」

「しばらく帰ってこねぇと思ってたら…男の家にいただぁ?!しかもノコノコ帰ってくりゃぁ酒も買ってこねぇなんてよぉ!!!」




ガンッ!!!バキッ!!!



「痛い…やめてよっっ…」

「お父さんはそんな子に育てた覚えはないぞー??ひぃっく…」

「…お父さんに育ててもらった覚えはないよ!!!」

「…なんだとぉ…?」

「あたしは小さい頃からお母さんのこと知らないけど……いつも遊んでばっかりで…お母さんに任せっきりで…だからお母さんが出て行っちゃったんでしょ!?…それからもいつも家にいなくてずっと遊んでて…あたしのことほったらかしだったじゃない!!!」




奈々の父は酒を飲み干しながら、奈々を睨みつける。





「遊んでたってゆーな…お父さんはしっかり働いてたんだぞー?お前らのためになぁ…ひっく…」

「嘘ばっかり!!!他の女と酒飲んでただけじゃない!!!あたしたちのためなんかじゃない!!!嘘つかないで!!!」

「言わせておけば…この小娘がぁ…」





父が傍にあった棒を取り出す。



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