おんりー☆らう゛




「―――なにするのっ…」



奈々はじりじりと後ずさる。




「しつけだよしつけー…悪い子にはちゃぁーんと親がしつけしないとなあ…ひぃっく…」

「や…」





奈々は走って自分の部屋に逃げ込んだ。




「待てぇ…逃がさねぇぞぉ…?」




父が追いかける。


バタン!!!ガチャッ!


ドアを閉めて鍵を閉める。





ドンドンドン!!!








「こらぁー!!!開けろぉー!!!」

「はぁっ…はぁっ…」





奈々いたる所から血が流れ出している。

アザもたくさんついていて…今まで以上にひどい傷だった…。




「痛っ…」




奈々はベットに倒れ込んだ。

シーツに血が染み付き、赤く滲む。



もう…このまま死んでしまおうかな…




奈々は天井を見ながら思っていた。





――――――――――――――


その時、聖が奈々の家に着いていた。






「はぁっ…はぁっ…ここだッッ…」







聖がインターホンを押す。



ピンポーン…ピンポーン…





奈々…無事でいてくれ…

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