おんりー☆らう゛
ピンポーン…ピンポーン…
…誰だろう…お父さんの女かな…
もう…どうでもいいや…
奈々はほとんど放心状態になっていた。
体中が痛む。傷の処置をする元気もなかった―――――
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「あ゛ー…誰だぁ?ひぃーっく…キャバ嬢のミヨちゃんかなぁー?」
父がフラフラな足取りで、階段を降りて玄関へ向かう。
「はーい…ひっく…ミヨちゃんー?」
ガチャ…
父がドアを開けると…息切れした聖が立っていた。
「あ゛ぁ??誰だ?」
「は…初めまして。池谷 聖といいます。…奈々さんはいらっしゃいますか?」
「お前か…奈々の男わぁ…」
父はジロジロと聖を見る。
「はぃ…あのっ…奈々さんに会わせてください!」
「帰れ!!!誰がお前みたいなチャラチャラした不良の男に会わせるかぁ!!!ひっく…」
「…こんな格好で来てすいません…でも俺、どうしても会いたいんです!!!会わせてください!」
「うるせぇ!!!お前もどーせ奈々で遊んでるだけだろぉがぁ…前のなんとかっつう男みてぇになぁ…ひぃっく…」
「俺は遊びなんかじゃありません!!!本気で奈々さんを…奈々を愛してます!!!」
「嘘つけぇ…ひぃっく……そーか…金か?金が目当てか?」
「…は?!」