おんりー☆らう゛
奈々…寝ちまったか…
奈々は泣き疲れたのか、それとも精神的疲れのせいか…
聖の腕の中でぐっすり眠っていた。
「あ…裕毅達に電話すんの忘れてた…」
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「ったく!!!あいつ行ってねぇのかよ!!!まったく連絡ねぇ!」
「あたし達で行ったほうがいいのかな…」
「じゃねーと奈々が…」
♪~
「―――ッ!!!」
裕毅が急いで携帯を手に取った。
「あいつだ…聖だ!!!」
「ほんと?!」
ピッ…
「聖か!?今どこだ!?」
「俺ん家…」
「はぁ!?奈々はどーしたんだよてめぇ!!!」
「ここにいる。」
「…え。」
裕毅が力の抜けた声を出した。
美奈が心配そうに裕毅を見つめる。
「…なんて?」
「…聖の家にいるって。」
「聖の家???」
「…もう行って来たのか??」
「あぁ。」と答える聖に対して、安心と怒りの気持ちが、一度に溢れ出す。
「なんで連絡しねぇんだよ!!!」
「わりぃ…なんか必死でよ…」
「…奈々は大丈夫だったのか?」
「…いや…親父さんに…」
「やっぱりか…」
「…俺のせいで…奈々をあんな目に…」
「なに言ってんだ!てめぇがしっかりしねぇでどーする!!!」
「…でもよぉ…」