おんりー☆らう゛




「んで…奈々とは仲直りしたんか?」

「あぁ…一応…でも本当に許してくれたんかわかんねぇんだ…」





いつもと違って、自信もなく、弱気な聖。


こいつにも…こんなとこがあんだな。




裕毅はそう思いながら、聖に言葉を返す。





「…許してくれてるよ。奈々はお前が好きなんだから。」

「…あんなんしても?」

「…奈々の口からもちゃんと聞いたんだろ?」

「…あぁ」

「なら、奈々を信じてやれ。つーか信じろ。」

「あぁ。信じる。もう疑わねぇよ。」

「…なら大丈夫だろ。もう二度と、あんなことすんじゃねぇぞ…聖。」

「あぁ。もうぜってぇしねぇ!!!」

「おぅ。じゃーな」

「あぁ。」





ピッ…


電話を切ったあと、安堵のため息をつく裕毅。





「うまくいったって?」

「あぁ。」

「よかったぁ…」

「あぁ…マジで安心したよ…はぁ~…」

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