おんりー☆らう゛
「信じる…か。」
俺…マジでなんであんなことしたんだろ…
聖は奈々の髪を優しく撫でた。
そして、奈々の傷に触れる。
「…すげぇ跡。一体…なにされたんだ…?」
「んッ…」
奈々が目を覚ました。
「聖…?」
「あっ…わりぃ…痛かったか?」
「うーうん。よかったぁ…聖で…」
「…え?」
「まだ…あの家にいる気がしてて…目を開けて、あの家だったらどーしよーって思った」
そう言って、苦笑いを浮かべながら、安堵の息をつく奈々。
「…俺の家だよ。もうどこへも行かせねぇ」
「うん!もう帰りたくもないよ…あんな家…」
「お前の親父さん…怖ぇな。俺、マジでびびった」
「ごめんね…聖もいっぱい殴られちゃって…」
「バーカ…俺のことはいいんだよ。それよりお前の傷…」
聖は優しく奈々の頬のアザに触れる。
奈々はフッ…と小さく笑う。
「あたしは大丈夫。慣れてるから…あはっ!」
「ばーか。こんなんに慣れても意味ねぇよ…」
「…だよね」
そう言って、ちょっと複雑そうに笑う奈々。
「もっかいちゃんと手当てしようぜ?」
「いーよ!大丈夫w」
「だめだ。ちゃんとすんの。ほら。座って。」
「はぁーい…」