おんりー☆らう゛
なんだ…こいつの目…半端ねぇ…
慚も怯むほどの聖の殺気…聖は……キレていた。
「てめぇがいっぺん死ぬか…?あ゛?」
聖は、口元は笑いながら…目は鬼のような、死神のような目で慚に近づく。
慚は急に、身の危険を感じた。
やべぇ…殺される…!!!
慚はその場を立った。
奈々も、聖の異変に気づく。
「聖…?」
「逃げんのかよ…逃げんなら死んでからにしろや」
「…ッッッ」
「聖…?殺しちゃだめだよッ?ねぇ…」
奈々の声は、今の聖には届いていなかった。
「聖!!…聖!!!」
奈々は怖くなって、必死で聖に呼びかける。
どうしたの…?
いつもの聖じゃないよ…
目が…本気だよ…怖いよ…
「…くそッ」
慚は走った!!!
それを追おうとする聖。
「待ておらぁ!!!」
「聖!!待って!!!」
奈々が聖にしがみ付く。
その隙に、慚は家を出て走って逃げた。
「なんだ?さっきのあいつの殺気…この俺が怯むなんて…」
そのまま、慚はマンションを離れた。
〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
「聖…?聖!!どうしたのよッ…」
「離せ。慚を追う…」
「ダメだよ!!!聖…慚を殺すつもりなの?」
「あいつは殺しとかねぇと…」
そんな…
いくら相手が慚でも…
「ダメ!!人を殺しちゃダメ!!!聖…なんかおかしいよ!」
「…俺はおかしくねぇ」
「絶対…こんなの聖じゃない!!!元の聖に戻ってよ!!」
「・・・・・・・・・」
聖は、さっきの怖い目のまま。
「聖ッ!!!」
奈々は聖の前に回った。
そして、聖にキスをしてみた。