おんりー☆らう゛
戻ってよ聖…こんなの聖じゃない…
しばらくすると、聖がハッとしたように目を見開いた。
――――――奈々・・・?
聖は、体を離して奈々を見る。
「………奈々?どーしたんだ?」
「…聖…戻ったの?」
「は??」
「よかったぁ…!」
奈々は聖を力いっぱい抱きしめた。
「え?…え?」
「聖…なんかおかしかったんだよ?」
「俺が?」
「うん…慚を殺すとか言って…すごく怖い目してた」
「…またかぁ」
聖が小さく息を吐く。
「え?」
「俺…キレっと周り見えなくなんだよ」
「そーなの?」
「あぁ。わりぃな…迷惑かけて」
「大丈夫!聖が元に戻ったなら…!」
「…!!つーかお前!!!」
聖は奈々をバッと離した。
「・・・???」
「服…」
「・・・・・・・・・・」
奈々はまた泣きそうになった。
その表情を見て、聖が申し訳なさそうな顔で、奈々の頭を撫でる。
「ごめんな…1人にしちまって…怖かっただろ…」
「うん…すごく怖かったぁ…」
聖は、奈々が慚にキスされてた光景を思い出し、奈々の唇を指で触れた。