おんりー☆らう゛
こうして、2人は近くの美容室にやってきた。
「今日はどのような感じにしますか?」
「えーと…透かすだけにしてくださいw」
「はい。そちらの方は?」
「聖はどーするの?」
「んー…じゃー2㌢ぐらいまで切って?」
「かしこまりました。こちらへどうぞ」
奈々は、優しそうなお姉さんに連れられ、席に座る。
聖とは向かいの席になった。
鏡に映った聖に、手を振ってみる。
聖も笑顔で手を振ってくれた。
「あの人、彼氏?」
担当になってくれた、優しそうなお姉さんが、鏡越しに奈々に問いかける。
「え…あ…はぃw」
「かっこいい彼氏だねぇ!ちょっと悪っぽくてw」
「彼、不良なんですよー(笑)」
「そーなんだ!いいなぁ♪あたしもあんな彼氏ほしいなぁ〜」
そう言いながら、手際よく奈々の髪を切っていくお姉さん。
…聖の方を見てみると、髪を切っている綺麗な美人の女の人と楽しそうに話している。
あ…なんかめちゃくちゃ楽しそう……なんかつまんない…。
あの人綺麗で美人だし…。
あーゆーのがやっぱタイプなのかなぁ…
「あれ?もしかしてあの人に妬いちゃってる?」
「えっ?!い…いえ…///」
「ほっぺふくらんでたよ(笑)」
「ほ…ほんとですか?//」
見られてしまっていたことが恥ずかしくて、顔を赤くする奈々。
お姉さんは、クスクス笑って、奈々に耳打ちしてくれる。
「大丈夫。あの子には彼氏いるからw」
「そ…そーですかぁ!」
でも…聖の照れたような顔………
あ゛ぁー///
あたし妬いてんのかな!?///