おんりー☆らう゛
「お前先帰ってろよ。俺ちょっと戻っから」
「………うん…」
あたしは聖に背を向けて歩いた。
……ちょっと言いすぎたかな…。
聖、本当に…あの人のとこ行っちゃったのかな…
………どーしよぅ…
あたしは交差点の前で立ち止まった。
ポロッ…
「…あれッ?なんで…涙なんかッ…」
周りを見ても…大好きな人はいない…
ほんとに…行っちゃったの…?
帰って来ないなんて…
ポロ…ポロ…
「ひッく…聖のバカぁ…ッ…」
やだぁ……戻って来て…聖ぃ………
――――――――ガバッ…
その時、誰かがあたしの後ろから抱きついた。
「―――――ッ?!」
「だーれがバカだってぇ?」
「……聖ッ…?」
あたしは涙でぐしゃぐしゃの顔で振り返った…
そこには――――